PASMO-Suica相互利用〜結局バスではバス共通カードの方が得
その後さらに調べてみた結果、バスでPASMOやSuicaを使うと「バス共通カード」に比べて損になってしまうことが分かりました。
以下、筆者はおもに都バスを利用しているので、乗車一回あたりの運賃は200円として、また利用額は月5000〜6000円くらいなので、そのへんの利用頻度を前提としてシミュレーションしてみます。
「ご利用方法〜都バス・都電編〜」に記載の「バスポイントと特典バスチケットとの関係」を一見すると、「月に5000円分(累計5000ポイント)、つまり25回乗れば850円分の特典バスチケットがもらえるから、これで5000円で5850円分使えるバス共通カードと同じ」と思えてしまいますが・・・
実はこれが早合点なんです。
「バス特の仕組み」の項の、とくに赤字の部分に注目してください。
◆バス特の仕組み
- PASMOで都バス又は都電をご利用いただくと、運賃の支払い10円につき10バスポイントがPASMOに記録されます。
- バスポイントの累積が1,000ポイント増加する毎に、「特典バスチケット」(100〜450円分)が自動的に付与され、PASMOに記録されます。
- 特典バスチケットは、次回以降の都バス又は都電のご利用時に、自動的にチャージ残額に優先して運賃の支払いに使用されます。
注意1:バスポイントは、月の1日から末日までを期間として累積されます。翌月になった場合は、新たに0ポイントから記録されます。
まず、1回目から5回目の乗車までは、200円×5=1000円で累計1000ポイント加算。これで特典バスチケット100円分付与。
そしてここがミソなんですが、6回目の乗車では前回獲得したバスチケット100円分が優先して使用され、チャージ分から使用されるのは100円だけなので、加算されるのは100ポイントのみ(累計1100ポイント)になってしまうのです。
この後、同様に「6回乗車ごとに1100ポイント」というサイクルが続いていき、24回で累計4400ポイント。25回目の乗車では4600ポイントにしか達しません。
つまり、累計5000ポイントの特典バスチケット450円分が付与されるのは27回目の乗車(ただし使った金額は200円×27回−チケット使用分400円=5000円)ということになり、もしこの手前で月が替わってしまったらだいぶ損をしてしまうことになるから注意が必要というわけです。
まあ、このような極端なタイミングには遭遇しにくい場合でも、月が替わるとポイントがリセットされてしまうのはやはりネックで、それを考えると、バス共通カードが使える間はそちらを使った方が得(というか損はしない)と言えるかと思います。
例外: 乗り継ぎする場合はPASMO/Suicaの方が得
■バス-バス乗り継ぎ割引 (都電荒川線では実施しません)
PASMOを使って都バスから都バスへ乗り継ぐときに、2乗車目の運賃を自動的に割引くサービスです。
申し込み手続きは不要です。
◆東京23区内
初めのバスの乗車時から90分以内に次のバスに乗り継ぐと、2乗車目のバスの運賃が大人100円/小児50円割引になります。
たとえば、帰り道に一度途中で降りて、ちょっと買い物してから再びバスに乗りたい、というような場合、バス共通カードだと200円×2=400円かかってしまうけど、PASMO/Suicaを使えば200円+100円=300円で済みます。